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満蒙開拓団はこうして送られた
 よみがえる永田報告

      満州・屯墾移住地視察報告

日本力行会書庫に眠っていた永田稠の「屯墾移住地視察報告」の原稿 二〇〇六年八月十一日、NHKのドキュメンタリー番組NHKスペシャルで『満蒙開拓団はこうして送られた―眠っていた関東軍将校の資料―』が放映されました。
 わたしたちは一九九七年以来「長野県の歴史」(山川出版社)、「満蒙開拓青少年義勇軍と信濃教育会」(大月書店)などによって、アリアンサ移住地開設者の永田稠が国策満州移住の推進者であり、アリアンサ移住地は異民族排除の村などといった誤った記述について、ありあんさ通信第八号(二〇〇〇年)、第十一号(二〇〇二年)で反論してきました。
 日本でこうした誤った記述が頻発するのは、移住についての資料が体系化されていないことに原因があります。わたしたちも満州移住の資料が不足していたため、永田稠と満州移住の関係については詳述することを控えていました。
 ところが日本力行会の永田泉さんが書庫を調査されたところ、永田稠の「屯墾(とんこん)移住地報告」を巡って満州移住計画の中心人物であった東宮鐵夫(とうみや・かねお)との論争内容を記した資料が残っていることが判りました。一方、東宮側の満蒙開拓計画にかかわる詳細な資料も生家に残っていることが判り、NHKが番組化することになったようです。
 今回のNHKスペシャルでは新たに発見された東宮鐵夫の資料と永田稠の「屯墾移住地視察報告」を対比させながら詳述しています。今号は『満蒙開拓団はこうして送られた』の概要を紹介します。

(写真:日本力行会書庫に眠っていた永田稠の「屯墾移住地視察報告」の原稿)

 NHKスペシャルによる永田稠と満州移住


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